本学法学部および国際共同研究センタ-ならびに中国政法大学政治公共管理学院の共催である、標記国際学術シンポジウムは12月2日に本学で開催され、成功裡に終幕しました。開会にあたって行われた、青山貴子学長および中国政法大学政治公共管理学院前院長楊陽教授の挨拶では、シンポジウムの開催が慶ばれるとともに、会議の成功が祈念されました。

?シンポジウムでは三つのセッションに分けて議論が展開されました。

 第一セッションは「地域政治と地域協力」を共通テーマとし、中国政法大学政治公共管理学院院長厖金友教授が「大変動時代における欧米政治の新動向と中国政治発展の可能性」、本学法学部教授/国際共同研究センタ-高蘭研究員が「協調主義変動の中の日本: 外交安全政策の調整と東アジアへの影響」をそれぞれ各人のテーマとして報告がなされました。

 第二セッションの共通テーマは「経済協力と地域発展」であって、中国政法大学政治公共管理学院副院長任洪生教授が「中国の双循環経済と東アジア経済発展への影響について」、本学国際共同研究センタ-客員研究員/朱炎前拓殖大学教授が「CPTPPの構築と発展及び東アジア経済協力への影響」を各自のテーマとして、それぞれ報告を行いました。

 第三セッションについては「朝鮮半島と安全保障」が共通テーマであり、中国政法大学韓献棟教授が「東アジア地域の安全保障と朝鮮半島の情勢との関係について」、立教大学経済研究所所長/立教大学第21代総長郭洋春教授が「日米韓連携の深化と東アジアの安全保障に対する影響について」を各テーマに、それぞれ報告を行いました。

 上記三つのセッションの報告に対して、それぞれ、大正大学江藤俊昭教授、本学国際共同研究センタ-研究員/経営学部劉曙麗准教授、および本学国際共同研究センタ-研究員/實川和子法学部教授によりコメントが行われました。

 三セッションの終了後、本学国際共同研究センタ-長の熊達雲法学部特任教授は、当国際シンポジウムを深い思考力と実践価値を示した会議だと総括しました。また、終始司会進行役を国際共同研究センタ-研究員/東秀忠経営学部教授が務めました。

 最後に、金子大法学部教授/法学部長および厖金友教授の挨拶で閉幕しましたが、当国際シンポジウムは、その標題の示す所期の目的を達成し、成功裡に終えました。

 なお、本シンポジウムの開催に当ってはユラシア財団From Asiaから援助を受けました。