アメリカのニューメキシコ州 UNMイノベーション?アカデミーとUNMレインフォレスト?イノベーションズが共催するUNMレインフォレスト?ピッチ?コンペティションで、本学の学生2名が最高賞を受賞しました。
左から村上さん、幸野先生、市川さん
左から村上真咲さん、幸野邦男准教授、市川晏匡さん

このイベントは、ニューメキシコ州立大学の学生が90秒のピッチを通じて製品、サービス、技術に関する革新的なアイデアを競うもので、今年の大会では、日本からの初参加者として、本学経営学部幸野邦男ゼミ3年の市川晏匡さんと村上真咲さんが出場しました。両名は50人の参加者の中から一次予選を通過し、最終的に18人に選ばれました。その後、二次予選も突破し、11月8日に行われた決勝ラウンドで、トップ10のファイナリストによる激しい競争の末、市川さんと村上さんは見事最高賞となるジャッジチョイスアワードを受賞しました。
最高賞を受賞した市川さん(右後ろから2番目)と村上さん(右前から1番目)
最高賞を受賞した市川さん(後列右から2人目)と村上さん(前列右端)

このコンペティションは、賞金総額が5,000ドルを超え、創造性を重視することで知られています。学生の起業家精神を育成するための重要なプラットフォームとして機能しており、今回の市川さんと村上さんの受賞は、国際的な舞台での日本の若者の才能と努力を象徴するものであり、市川さん、村上さんの今後更なる活躍が期待されます。

市川晏匡さんのコメント:
今まで一つのことに対してこれほど長い時間を費やしたりやっていて心の底から楽しいと思ったことは今回が初めてでした。「起業」幸野ゼミに入るまでは何も目標が定まっていないただ口だけ達者な人間でしたが、幸野ゼミに入り自分と向き合う時間が増え起業への思いがどんどん強まっていきました。自分はこのプロジェクトで人生を変えられると思っていました。そのため、本気で起業できそうなアイデアを発表したかったので長期間アイデアの時間に費やしました。自分自身、誰よりもこのプロジェクトに時間を費やしている自信があるので「俺ならやれる」と常に言い聞かせていました。今回のピッチ大会では100%の力を発揮できたと思います。なので賞金を獲得できたことは本当に嬉しいです。自分の実力が初めて通用した気がしました。 9月のアメリカ演習とピッチ大会を振り返ってみて感じたことは、「行動力」と「決断力」が自分のこれからの人生を決めるなと感じました。親には安くないお金を出してもらっているから思う部分はたくさんありましたが自分がどうしたいかが最優先だと思っているので行きたいと言える強い気持ちが大切。行くからには手ぶらで帰るわけにはいかないので何がなんでも賞金勝ち取ってやろうと考えていました。自分にとって本当に大きなチャンスをいただくことができたので、この経験を活かして本来の目標である起業に向かって明日からまた勉強に打ち込んでいきます。

 

村上真咲さんのコメント:
今回、アメリカのニューメキシコ州で、人生で最も緊張した90秒を経験できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。 前回の5分ピッチでの反省を踏まえ、1ヶ月にわたり、常にピッチのことを考え抜きました。5分間ピッチと異なり、90秒ピッチでは特に難しかったのは、自分の伝えたいメッセージとコアメッセージをより絞ることでした。時間の制約もあり、資料を使わずに相手に伝えることが5分ピッチよりも難しいと感じました。 実際にエントリーし、予選を通過した際にはまだ実感が湧きませんでした。自分たちがアメリカに行くことを予想しておらず、予選を通過したときから「もうやるしかない」と自分を鼓舞し続けました。決勝までの1週間の間には、実際に作りたいモデルのキーボードを製作し、発音を向上させるためにEnglish Cafeに通いました。 時差ボケで寝不足の中、ピッチ当日がやってきました。同じゼミの市川くんの素晴らしいピッチに触発され、順番が回ってきた瞬間は全く記憶がありませんが、終わった瞬間は会場からの大きな拍手でホッとしました。 この90秒ピッチの経験から、自分の価値観が変化しました。アイデアを実現させるために企業に就職し、商品を開発する道に進むことを強く望むようになりました。この素晴らしい機会を提供してくれた幸野先生、UNMの先生、両親、ゼミ生、関係者の皆さんに心から感謝しています。この経験で得た自信を持ち、これからの人生をより豊かにするために努力し続けたいと思います。